内緒話

<<エピローグ>>

『第xx回 魔界統一トーナメント 優勝者 軀。
新法律 人間界における妖怪の保護ならびに共生に向けた妖怪の認知活動』

「チッ、本当に優勝しやがった」
「惚れ直したか?」
「フンっ」
大統領府の執務室のソファーで飛影は悪態をつく。宣言していた通り軀は優勝したのだ。それも圧倒的な強さで……
本戦1試合目で当たった飛影はそれは見事に一撃KOだった。屈辱的な負け方だったが、他の者も似たりよったりの対戦だったから仕方がない。
「で、飛影早速仕事だ。この書類の人間及び妖怪全部連れてこい。人間は魔界の瘴気にやられないように亜空間のゲートステーションで待機な」
バサバサっと渡された書類を目を通した飛影の眉間にシワがよる。
「おい、何日オレを働かせる気だ?」
「んー? 大統領命令だぞ?」
ニヤニヤしてる軀を見て飛影はため息をついた。
「全部連れてきたら好きな褒美やるから頑張れよ」
「何でもいいのか?」
ピクリと飛影が反応し用心深く軀に確認する。
「あぁ、何でもいいぜ?」
「言ったな。絶対だぞ。覚悟しとけ」
「はいはい」
ひらひらと手を振り軀は飛影を送りだした。
魔界は変わった。人間界はどう変わるだろうか?
雪菜が少しでも幸せに生きていける日がくるといい。
自分の家族でもある少女に想いをはせて、軀は大統領業務をこなすのだった。

END

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